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氷河期だけど中小企業を狙えばOKって、ホントか?

「大企業の求人倍率は1未満だが、中小企業のそれは1を超えている。」

「学生の大企業志向を是正し、求人のある中小企業とのマッチングを図ることが必要だ。」

「学生の目が中小企業に向けば氷河期は緩和され、現在の問題も解決へ向かう。」


こういう話を聞くことが多いです。


確かに、

「規模の大きい企業は0.5倍だけど規模の小さい企業は2倍だよ!

 ってことは中小受ければいいじゃん!」

って言われたら、納得してしまいますよね。


でもこれって、そのまま鵜呑みにしてしまっていいアドバイスなんでしょうか。


簡単に言うと、100人を採用する大企業1社と、1人採用する中小企業100社を、

「100人の雇用枠」として同列に見てしまっていいのだろうか、と思うわけです。



まず、100人の学生がいたとして、

みんなが1社の大企業を受けて採用にいたるのと、

それぞれが好き勝手に受けて最終的にそれぞれ100社に収まるのと、

かかる時間が圧倒的に違うというのは直感的にわかりますよね。


ごくごく単純化した話ですが、

企業と学生の間に情報やニーズのギャップがあるとして、

それを解消するのには時間がかかって、

解消を行わないといけない組み合わせの数が多くなるほどかかる時間は多くなると。


学生が100人いる場合に、企業と学生が総当たりでいくとしたら、

何らかの試験でギャップを解消しなければならない組み合わせの数は、

採用100人の大企業1社の場合は100通りですが、

採用1人の中小100社だと1万通りになるというわけです。


つまり採用規模が小さい企業が多くなると、全体のコストが上がる。

特に学生のコストが上がるのが問題。

学生にもコストの制約はありますから、結果的に総当たりできない可能性が高くなる。


100人の雇用枠の中に適性のある仕事があったとしても、

かかる時間等の関係でそこまで辿り着けないかもってことです。


加えて、1社を受けるのにかかる時間は規模とはあまり関係ないと考えれば、

同じ時間を使って就職活動をしたとして、

1人採る中小企業を100社受けたら100の雇用枠に挑戦したことになるけど、

100人採る大企業を100社受ければ1万の雇用枠に挑戦したことにもなるのでは。


そこら辺にもこの「求人倍率」という数字の落とし穴があるような気がしないでもない。


そしてさらに言えば、採用規模が小さいが故に、

採用に関するノウハウの蓄積が少ないと考えられる中小企業の採用計画が、

どれほど信頼できる実効性を有しているかについても考えないといけません。


何が言いたいかと言うと、

「うち5人採る予定だよー」って言ってる中小が、実際には何人採るんだろね?ってこと。


大企業は上の人の目もありますから、

「100人採ります!」って言ったら誤差何%かで実行するわけですよ。


で、中小企業は結構経営者の一存というか、「いいのがいたら採ろっか」って感じで、

結構採用計画と実際に採用する人数に差異がある気がするんですね。


全体で見たら平準化されるんじゃないの、とも言えるかもしれないですが、

大企業の求人倍率1倍と中小企業の求人倍率1倍というのは、

単純に同じ1倍として見ないほうがいいんじゃないか、と思うんですよ。


「ほら、数字見てみたら中小企業になら仕事があるよ。選り好みしてちゃダメだよ。」

「選んでないけど内定が無いです。無理ですヤバいです。」


というおじさまと学生のやりとりもそろそろ見飽きた感があるので、

そもそも求人倍率のデータの作り方や解釈に何か引っ掛けがあるんじゃねーの?

と思わざるを得ない。そんな気持ちです。


もちろん人材の需給のマッチングは必要なことで常にしていくべきことですが、

雇用の枠を広げる経済成長がまずは氷河期対策の大前提に来るということだけは、

偉い人に常に意識しておいてほしいことですね。


「中小と学生のマッチングやるから全て解決!」なんてありえないわけです。


そして、

「中小企業では色んな仕事ができて成長できるよ、学生さんこっち向いて」だとか、

「安定した経営体制を求めて大企業ばかり受けるのは是か非か」とかの、


大企業と中小企業どっちがいいの?

学生って大企業ばっか受けすぎじゃね?



というような良くある話とは次元の違うレベルで、問題の解釈・分析手法に対して、

これでいいのかと問い続けていくこともまた必要なことなのではないかと。


個人的には「大企業にしか目の向いてない学生の視野が狭いのが悪い」

という意見はちょっとどーよ?と思いますけど。

学生の視野はそりゃ狭いけど、でもそれが学生ってやつだし。ズレてますよね。


…なんか、

"同年代を擁護する財界の回し者"

みたいな微妙なポジションでブログ書いてる気がする。うん。


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No title

僕はやりたいことのできる会社を軸に就活してました!!
企業の規模や給料などはあまり軸の対象ではなかったですね・・・
視野が狭いのではなくそういういろいろな考えの結果大企業になった人も大勢いると思います^^

No title

視野が狭いってのは言い方が悪かったですね…知らないもんは選びようがないんだからしょうがないよみたいなニュアンスです(・ω・`)
規模というより知名度、むしろ情報へのアクセスのしやすさに差がある企業群の求人倍率は同じ数字として見ちゃいけないんじゃないかと…
って、こんなことごちゃごちゃ書いてるから流行らないんでしょうかこのブログはw
プロフィール

しんじ

Author:しんじ
「新氷河期世代」
と呼ばれながら就職活動をした
2010年卒の社会人。

新氷河期世代1期生が社会に出て
感じたこと、考えていることなどをつらつらと。

でも就活状況の悪化が激しすぎて
下の世代のほうが優秀かも。

コメント歓迎。
メールで何か言いたい場合は
shintubu001○gmail.com
へお気軽に。
(○を@に変更)

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