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経営戦略とラーメンの本質は似てる。

経営戦略

企業・組織の中長期的な方針や計画、ビジョンを指す用語。


ラーメン

中華麺と汁(スープ)と具からなる日本の料理。日本の国民食とも呼ばれる。


この一見なんの関係もなさそうな2つ。

実は本質的な部分では共通点を持っているんです。

いや、「両方とも俺の趣味」とかでなく。


この2つの本質は、一言で

『「総合」こそ真髄』

だと言えるのではないかと思っています。


まず、経営戦略。


どんな商品をどのくらいの価格で、どんな顧客にどうやってどれくらい売るのか。

どこに立地しどんな人間を雇い、どの程度の規模でやっていくのか。

どんな理念を掲げどのように実現に向けて進んでいくのか。


そういったことを全て含むこの言葉ですが、

「良い経営戦略」というのは、「総合力」が優れているものです。


創業された企業が根本的に拠って立つのは、設立した時代、拠点とする国や土地の文化です。

その文脈の中で生まれた存在として、

その流れに乗るか革新的なイノベーションを提示するかは選択可能ですが、

「文脈の中の存在」から脱することはできません。


例えば、戦後の日本に生まれた企業は、成功する過程で、


戦後の日本に必要な商品を戦後の日本らしい価格で、

戦後の日本に多く存在する顧客層に戦後の日本の購買力にあわせて売り、


戦後の日本に立地し戦後の日本に存在する人間を雇い、

戦後の日本の状況の中で自社にとって最適な規模を選択し、


戦後の日本で共感を得る理念を掲げ、実現に向けて進んでいった。


という道のりを辿っているはずです。


ここで重要なのは、

その「戦後の日本に生まれ成功した企業」の個々の戦略、

例えば商品開発メソッドなどは、

「それ自体が優れていたから企業全体が成功した」のではなく、

「戦後の日本という状況下で最適なものを模索した結果、その戦略・手法を生んだ」

と認識されるべきだということです。


つまり、優れた経営戦略の事例から一部分だけ切り取っても、

それは「別の優れた経営戦略を構築するためのパーツ」にはなり得ないということです。


よくありますよね、アメリカで流行ってる経営手法を取り入れて失敗する日本企業。


それが何故成功しないのかと言えば、

アメリカで流行っているそれは、

アメリカの歴史や文化の中から「必然的に」生まれてきたものであって、

アメリカにとって最適化されている手法であり、

それがそのまま日本に当てはまるわけもないからです。


そういったわけで、経営戦略の本質は総合にあり、

という主張をご理解いただけたでしょうか。

実はこの部分はとある本にかなり影響を受けてますが、それは置いといて。


ラーメンの本質もまた、「総合」である。という話。

よくあるラーメン屋の例。


「最近は厚くてトロッとしたチャーシューが人気か。入れよう。」

「スープは豚骨と魚介のWスープが流行ってるらしい。じゃそれで行くか。濃い目で。」

「麺はこの製麺所の麺を使ってる店が行列作ってる。」

「大盛り無料やライス無料もやってるとこ多いよな。やっとけやっとけ。」

「背脂浮かせて、もやしを大量に入れたガッツリ系もメニューに入れとこう。」



こうしてできあがったラーメンは、

「ポイントを押さえてるんだけど、何か違う。個性がない。」

という感想を持たれるものになりがちです。


対して、本当に美味いラーメン、客を集めるラーメンというのは、

「このラーメンは、何かを足しても何かを引いてもダメだ。これでないと。」

という絶妙なバランスを保っているラーメンであることが多いです。


例えば、すごくおいしいスープがまずあって、

それに合わせた麺を選び、具を選び、サイドメニューを選び、

ひいては店の作り・雰囲気や注文方法、立地まで、

すべてを積み上げていく方法で形作っていく。


そういう方法論で作られた一杯は、

「他では味わえないもの」になります。


コンセプト、理想とする形が明確な一杯。

その一杯を形作る要素すべてが「それでなければダメ」な一杯。

それが「美味いラーメン」なんだと思います。


その理屈で言えば、カップヌードルだって素晴らしい。

あそこまで完成された一杯はなかなかないですよ。

「流行ってる要素の寄せ集め」や物珍しさをウリにしてるラーメン屋のラーメンなんかより、

ずっと「総合力」があると言えます。


で、企業もラーメンも面白いもんで、

いくら明文化されたコンセプトがあったとしても、

そのコンセプトを実現するリーダーが変わると、

どうしてもブレてくるんですよね。


「総合的に素晴らしい経営戦略」の提言者であり実行者だった創業者が身を退いたら、

急にその企業の作るプロダクトが「あれ?」ってなったりする。


「総合的に素晴らしい一杯」の発明者であり提供者だった店主が身を退いたら、

途端に総合力を感じられない「偽物」みたいな一杯が出てきたりする。


結局、仕事ってやつは究極的には属人的になってしまうものなのかもしれないですね。

大企業は人がたくさんいるから、「その仕事が誰に属しているか」がわかりにくいだけで。


アップルは果たして、ジョブスの「属人的な仕事」で成り上がってきたのか。

その答えがこれからわかるんだろうなぁと、

店主が変わって魅力が失われてしまったラーメン屋のラーメンをすすりながら、

ぼんやりと考えてしまいました。


二郎も大勝軒も、もう全盛期の味は食べられないのかなぁ。

残念でならない。
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プロフィール

しんじ

Author:しんじ
「新氷河期世代」
と呼ばれながら就職活動をした
2010年卒の社会人。

新氷河期世代1期生が社会に出て
感じたこと、考えていることなどをつらつらと。

でも就活状況の悪化が激しすぎて
下の世代のほうが優秀かも。

コメント歓迎。
メールで何か言いたい場合は
shintubu001○gmail.com
へお気軽に。
(○を@に変更)

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