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「Facebookをビジネスに使う本」を読んでみたので感想。

世界で5億のユーザーがいるといわれる、世界最大のSNS「Facebook」。

そして、そんだけデカいコミュニティがあるならと、

Facebookをビジネスに活用しようとする企業も増えてきているようです。


流行にはついていかないとなぁということで、

そういった関連の書籍の中で売れているらしい

「Facebookをビジネスに使う本」(ダイヤモンド社)を読んでみました。

書評なんて言葉を使えるほど偉くないので、簡単な感想でも。


まず、この本の基本的な流れとしては、


「Facebookすげぇよ!こんなとこがすげぇよ!」

という、Facebookの特性やビジネスツールとしての有用性の解説と、

「実際に使うならこんな感じにやるといいよ!」

というFacebookを活用している企業の事例だとか、機能の紹介。


この2つが軸になってる感じですね。


後半はまぁ、いいんですよ。

事例はよく集めてきたものだと思うし、

機能は正直、本に書かなくてもちょっといじればわかりそうだけど、

きっとビジネスに使いたいおじさま方には本に書いてあると安心するものなんだろうし。

全体的にやや簡潔ながら、実際のイメージが湧くようにまとめられている。


ただ、前半のビジネスに対する有用性について、

ソーシャルメディアのコンサル的なことしてる人が書いてるからしょうがないんですけど、

ちょっと全力で肯定しすぎなんじゃないの?と感じてしまいますね。


この本では一貫して「Facebookはビジネスにオススメだよ!」と主張されてます。

まぁそりゃ、タイトルからして当たり前なんですけど。


そしてその主張の根拠、根幹は、

「Facebookのユーザーは濃く、積極的である」ということ。


筆者は5億ユーザーを達成するまでのスピードや滞在時間、シェアされてるものの数等から、

Facebookのユーザーは濃く、積極的であると認識し、

その上でそれをビジネスに活用する手段を提示しています。


ただ、個人的に思うのは、

SNSにおける「ユーザーの濃さ」なんてすぐ変わるよ、ってことなんですよ。


mixiだって一時期すごく流行った。

だけど今じゃ残念だけど、延命に必死なようにしか見えません。

別にFacebookに負けたわけでもなくて、単純に「飽きられた」んですよ。


もともとは実名推奨だったmixiや、今現在ほぼ実名強制なFacebookをやる理由。

それは「友達がやっているから」に他なりません。


SNSってもの自体がそういうものですが、ツールとしての便利さや楽しさを、

全て属人的な交友関係に頼っていると言っても過言ではありません。


実名系はリアルの交友関係を、匿名系はネットの交友関係(継続的・非継続的含む)を

うまくネット上のコミュニティのエネルギーとして利用しているに過ぎない。

FacebookだろうがmixiだろうがTwitterだろうが2chだろうがネトゲだろうが、

それは変わりません。


ゆえに、どうしたって不安定なんですね。

友達が飽きたらその友達も飽きていきます。

他のツール、例えば検索サイトなんかと違って、

「飽きが伝染する」のがSNSの怖いところです。


こんな不安定なものを、「新時代のマーケティングツール」と言い切るのは、

いささか早計に過ぎるのではないか、と思わざるを得ません。


その点、Google等の検索サイトはやはり強いですよね。

ただ検索する、それだけのことに「飽きる」ことはあり得ません。


いや、Facebookがビジネスに使えなさそう、と言ってるわけではありません。

ただ、それは長くは続かないんじゃないかなと。


「いま流行ってるから、流れに乗るなら今ですよ。
 
 数年後には使いものにならない可能性が高いです」



くらい言っちゃってもいいんじゃないかと思うんですよ。


さらに言えば、そんなSNSに対する「飽き」を加速させ得る存在が、

バリバリに商売っ気出してる企業の存在じゃないかと。


なんか、冷めるんですよね。

友達とコミュニケーション取りたくてログインしてる場に

「企業企業」してる雰囲気があると。


下手すればこういう本や考え方の存在が、

Facebookをビジネスとして使えない場にする端緒になりかねない。

そういった自己矛盾を抱えている主張でもあるわけです。


Facebookはソーシャルグラフとか言って、交友関係や嗜好のデータを蓄積して

マーケティングに使うなんてこともやってるようですが、

個人ユーザーから見たら、気持ち悪くてしょうがないですよそんなの。


そういう気持ち悪さを超えるメリットが

友達とのFacebookを通じた交流にあるからみんな使ってるんでしょうけど、

「飽き」が来た瞬間にそれは逆転します。一気に人がいなくなるでしょうね。


ネット上では特に、ユーザーに自分の行動等が「ちゃんと消える」

という安心感を感じさせてやることが、

そのサイトなりツールなりを長く使ってもらうための条件だと俺は思うんです。

感じさせてやってるだけで、本当は消えてなかったとしても。


自分から積極的に何かをシェアする手間だとか、ソーシャルグラフの気味悪さだとか、

そういうハードルをユーザーに超えさせるエサが「友達」。

いや、正確に言えば「そのSNSに対する友達の興味」か。

交友関係は恒常的に続いていくものだけども、

「みんなでSNSを利用する」というのは結局ブームの域を抜け出せない気がします。

SNSをビジネスに使おうとするなら、

そういった「エサ」の不安定さをもっと認識するべきですね。


さて、

Facebookでビジネス?甘いこと言ってんじゃねーよすぐブーム終わるぞあんなの

という1行で済むことを長々と書いてしまいましたが、


検索などの「消費者が自分で情報を取りに行く→購入に至る」という

pull型マーケティングが主流だったネットにおいて、

ソーシャルメディアが「フィルタリングされた情報を消費者に流す→購入に至る」という

push型マーケティングの新しい形を模索し提唱していることは、

確実に評価に値することです。


ビジネスの観点から見ると、

Google・yahoo等は情報の必要性や知的好奇心をエネルギーにした、

「pull型マーケティングツール」

Facebook・Twitter等は交友関係をエネルギーにした、

「push型マーケティングツール」


だと言えるでしょう。


そして、この2つはマーケティングツールとして決して競合するものではなく、

それぞれに商品やターゲットの特性に合わせて使い分けられていくはずです。

まぁ、Google・yahooのような安定感のあるソーシャルメディアはまだありませんけどね。

FacebookやTwitterは近しいところにはいるけど、

まだまだこれからどう転ぶかわかりません。


どのソーシャルメディアがインフラ的ポジションを獲得するのか。

そもそもソーシャルメディアはインフラになれるのか。ブームで終わるのか。

今後に注目していかないといけませんね。


Facebook的なものがインフラ化したら、ヤバいのは検索サイトじゃなくて

食べログとかの口コミサイトでしょうけどね。飲みこまれてしまいそう。


さて結局のところ、「Facebookをビジネスに使う本」の感想は、


読んだらそれなりに現状を理解できるだろうけど、良いこと書きすぎ。

世の中そんなに甘くない。

これ全部鵜呑みにしちゃう経営者がいたらちょっとイタい。



ってとこですかね。

あくまで「いま流行りのFacebookはこんな感じ、先はどうなるかわからない」

という視点で読めば、わりとまとまってるし良い本なんじゃないかと。


…あんまり感想にもなってないしすげー偉そうな気もするけど、まぁいいか。






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プロフィール

しんじ

Author:しんじ
「新氷河期世代」
と呼ばれながら就職活動をした
2010年卒の社会人。

新氷河期世代1期生が社会に出て
感じたこと、考えていることなどをつらつらと。

でも就活状況の悪化が激しすぎて
下の世代のほうが優秀かも。

コメント歓迎。
メールで何か言いたい場合は
shintubu001○gmail.com
へお気軽に。
(○を@に変更)

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