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就職氷河期についての考え方のまとめ

NHKで就活の番組をやっているのをたまたま見て、

それに関してTwitterでも就活について色々な意見に刺激を受けたので、

ここらでひとつ就活や就職氷河期についての自分の考え方をまとめてみたいと思います。


まず、過去の話。

「なぜ就職氷河期になったのか」という話。


これはもう不景気。これしかありません。

色々と細かい理由は絡んでくるけど、景気が良ければ就職氷河期なんて起こり得ない。

逆に言えば、不景気以外の理由、

ゆとり教育だとか、全入時代だとか、内向き志向だとか、大企業志向だとか、

そんな些末なことは、「就職氷河期」の理由たり得ないと言えます。


もちろん学生に対して、

「留学して英語身につけて来ようよ」だとか、

「中小企業にも目を向けようよ」というアドバイスが存在するのは当然です。


ただ、それはあくまで学生個人に対してすべきアドバイスで、

就職氷河期そのものへの対策にはなりません。


その個人がどう幸せになるかと、社会的問題をどう解決していくか。

そのスケールの違いを認識できていない中での学生への批判は、

あまり賢くないと思いますね。


というわけで、就職難の原因は何をおいても不況。

「この不況を作ったのは今の社会のトップたちじゃないか!」という論もありますが、

景気なんてコントロールできるものではなくて、

いつの時代も誰かが起こしているわけではなく、起こってしまうものなんです。


そこを追求しようとしても、そこに「悪者」はいません。無意味です。


ちなみに、「格差」というのも同じようなものだと俺は考えています。

格差も誰が作ったものでもない。

ただそこに在るもの。起こってしまうもの。

その責任を誰かに負わせようとしても、そんな「誰か」はいません。


さて、少し話が逸れましたが、

就職難の原因は不況で、不況は誰のせいでもない。

つまり「就職難は誰のせいでもない」というのがまず過去を鑑みて言いたいこと。


続いて現在の話に行きましょう。

就職難である現状を、問題としてどう認識するかという話。


まぁ皆さん、学生がどう悪いとか、企業がどう悪いとか、国がどう悪いとか、

色々と立場によって言いたいことはあると思います。


一回、それ全部忘れましょう。


学生も企業も国も、全て自らが考え得る限りで合理的に行動してるし、

ましてや、誰かへ嫌がらせするために行動するほどみんなヒマじゃありません。


現状について唯一言えることは、

今現在というのは各人の合理的選択の結果でしかないってこと。


つまり皆が「こうするのがベストだ」と思った行動を取ってきて、

それが積み重なった結果が今。

それが例え非合理的で理不尽に見えたとしても、

その感じる非合理性以上の合理性が現状には内包されてると言えます。


ただ1つだけ、非合理的に感じるものが、

そのまま非合理なものであるパターンもあります。


それはその選択をしたときと現在の外的環境が変わっている場合。

昔はその選択が合理的だったけど、今は違うもの。

つまり過渡期にある場合ですね。


今の就職活動というのは、世界における日本の立ち位置が、

いや、世界全体のポジショニングが変動している中にあって、

それ自身の在り方の変容も求められています。


その現状の中に置いてみると、どうも浮いて見える。

そういう非合理性は存在します。

でもそういった非合理性は次第に解消されていくものなので、

あまり気にする必要はないかと。


就職活動の現状は、合理的選択の積み重ねられた結果。

企業側の新卒重視の採用も一括採用も終身雇用も青田買いも外国人の登用も、

学生側の大企業志向もエントリー数増大も就活早期化もマニュアル的面接スキル上昇も、

全部、「合理的選択の結果」です。


合理的選択の結果としてアウトプットされる何らかの事象が気に入らないのであれば、

例えば新卒だけの採用やめろよ!と思っているのならば、

その新卒重視採用を選ぶことが合理的でないという状況を作りださなければならない。


法規制でやることもできるけど、

規制してやらせることと自発的にやるように仕向けたことでは、

まったくダイナミズムが違ってくる。


つまり、仕組みや環境変革をうまいこと考えてそうなるように仕向けたほうが、

より大きな波になりますよってことです。


それを念頭に置かないで、アウトプットの結果どれかひとつを取り上げて、

「これがいけないんだ!」と槍玉に挙げて規制でどうにかしようとする。

どうも俺には、短絡的かつ効果の薄い方法に思えてなりません。


実行可能性が少し高いからといって、

効果があまりなければただのスイッチングコストの無駄。


もちろん法規制が必要なシーンというのはビジネスの中にもたくさんあります。

しかし就活については、

なるべく情報の非対称性を排除した上で、という条件付きではありますが、

市場のダイナミズムに任せる方法のほうがうまくいくような気がします。


というわけで、就活の現在について思うのは、

「今の就活はこれでいいのか?」という問題意識を持っている就活生は多いと思いますが、

自分が職に就いて生活の糧を得るために就活する、いわゆる「現場」としての意識と、

「このままじゃいけない、こうしていかないと」と考える問題解決の意識は、

切り離して考えたほうがいいんじゃないかな、ということ。


就活中に「システムが悪い!」と言っていても、

正直何の生産性もありません。


それが八つ当たりでなく本当にシステムに欠陥があるのなら、

就職して社会に関わる人間になって、それを是正するために頑張ればいいんです。

別に就活業界でなくても、人事担当にならなくても、

社会人として現状を変えるためにできることはあるはずです。


現在の話として、結局のところ、

学生はより希望に近い条件の企業に入社できるように、

企業もより希望に近い条件の学生を獲得できるように、

それぞれが考え得る限り精一杯やるしかないということですね。


そこから先、将来的に就職難の問題にどう対処していくべきか。


これはもう、景気を良くさせるしかない。

そのためには経済構造・産業構造をいかに変えていくか、という話になりますが、

これはこれで長くなりそうなのでまた別の機会に。


また、もちろん皆で議論を重ねることも有効だと思います。

学生として、企業として、労働者として、財界として、

それぞれ自分の立場の意見を表明しぶつけ合う。

その先に解決策、というか目指すべき方向が明らかになってくわけですね。


しかし、それだけにとどまらず、

自分の中で就活の各構成要素の利害関係や行動原理を整理して、

その上で解決策を模索していく、

つまり「相手の立場や考えも理解して」解決策を提示していくという、

1つ上の次元で語ることができる人間が増えれば、より良い議論ができるはずです。


なのでこれについては、まずは自分がそういう人間になるところから始めたいと思いますね。


さて、まとめると、


・就職氷河期は誰も悪くない

・現状において、各個人にできることは精一杯かつ可能な限り合理的に行動し続けることだけ

・何より経済の活性化が重要だが、各人が視野の広い議論ができるようになることも重要



という感じですね。


いやー、長くなったけどうまくまとめられたかなぁコレ。

もっと簡潔にクリティカルにビシッと意見を表現できるようになりたいもんですね。


プロフィール

しんじ

Author:しんじ
「新氷河期世代」
と呼ばれながら就職活動をした
2010年卒の社会人。

新氷河期世代1期生が社会に出て
感じたこと、考えていることなどをつらつらと。

でも就活状況の悪化が激しすぎて
下の世代のほうが優秀かも。

コメント歓迎。
メールで何か言いたい場合は
shintubu001○gmail.com
へお気軽に。
(○を@に変更)

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